センター試験、確率分布と統計的な推測を選択しようか迷っている方々へ

0、勧められるか?

 まず、これから書くのは私個人の意見です。

 私はただの学生です。数学を専門としているわけではありませんし、

一般的な高校卒業程度の数学知識しか持ち合わせていません

 正直な話、勧められるかは微妙です。やってもいいんじゃない? 程度です。

 理系数学3まで履修している方々履修しても良いかもしれません

 文系の方々でも、微積、確率、数列ある程度できる人ならば大丈夫かと。

 

1、メリットとデメリット

○デメリット

 二次試験にはまず出ませんセンターだけのためにやることになります。

それだけの時間的余裕があるか、考えねばなりません。

 次に、この単元を扱った参考書、問題集等は少なく、また、わからないことを誰かに教えてもらうことも困難です。予備校の数学2Bのセンター対策授業でもしばしばスルーされます。学校でも教わることはほぼありません。

(演習量が少ないと、公式の覚え間違いど忘れが発生します……

自分では理解しづらいところや、普段耳慣れないような言葉も出てきますし、

教えてくれる人がいないのは本当に困ります。

これが最大のデメリットと言えるのではないでしょうか。)

 

 最後に、比較的きつい計算をしなければなりません。小数計算とか、積分とか。

 

○メリット

 まず、ベクトルや数列に比べれば簡単、というか問題が単純だとおもいます。

 次に、1Aのデータ分析にも応用がききます。平均、分散の公式とか。

 数列やベクトルが難化した時のための逃げ道にもなります。

 

2、それでもやると決めた人は

 まずは、教科書を読むことです。これは絶対です。

『これ一冊で大丈夫!』と書かれている参考書も、所詮は参考書です。

 その参考書に書いていないことが出るかもしれません。

 いや、今年そういうことが実際に起きてしまったのです。

『教科書だけでは足りない大学入試攻略確率分布と統計的な推測

―少ない勉強量で高得点がねらえる分野を攻略 (河合塾シリーズ)

 この参考書には今年のセンター試験で出た、「確率密度関数」が載っていません。

 おそらく、この参考書だけを信じてセンター試験を受けた人はパニックに陥ったでしょう……(私は教科書を読んでいたため、被害を免れましたが。)

※ただし、「この参考書のせいで、今年の問題解けなかった」というのは少々言いすぎな気がします。勿論、確率密度関数」はどの教科書にも載っているのだから載せるべきですし、『本書のみで準備はすべて終わる。本書以外の教科書、参考書などを読む必要はない(「はじめに」より抜粋)』と書いてしまった以上、非難は免れません。ですが、今年の問題は仮に「確率密度関数」を知らなかったとしても解けると思います。問題文に書かれている定義と「標準正規分布のグラフで面積出して……」という知識を組み合わせれば推測可能では……? ただ、「試験本番の緊張状態でそんなことできるか?」と言われると微妙ですが。)

 

 教科書は最低でも2周します。

○1周目

 教科書に載っている公式の導出をしながら、すべての例題や練習問題を解きます。

 1周目は適当に説明を読みつつやれば良いと思います。

○2週目

 説明を細かいところまでじっくりとよみます。

 公式も自力で導出できるように努めます。

 

 (ちなみに私は数研出版の『体系数学5』を用いました。)

 

 それが終わったら、『教科書だけでは足りない大学入試攻略確率分布と統計的な推測

―少ない勉強量で高得点がねらえる分野を攻略 (河合塾シリーズ)を読みます。

 

 この参考書の説明は教科書よりもわかりやすいと思います。

 読むだけでなく、出てきた問題は全て自力で解きましょう。巻末の問題には難しいものもありますが、解くとさらに理解が深まるかと思います。

 

『教科書だけ〜』を攻略し終えたら、あとは好きなようにすればいいと思います。マーク模試や、センター試験マーク式問題集2B、チャート2B、教科書の付属問題集、センター過去問などで演習です。(分野別マーク式問題集にはこの単元が載っていないことが多いですので、ご注意ください。)

 

 私的には、『数学ガールの秘密ノート やさしい統計(結城 浩 著)』を読むと、より良いと思います。具体例と図を交え、やさしく説明してくれています。いろいろな参考書を見てみましたが、これが1番しっくりきました。ちょっと難しいですが。数学1のデータ分析にも役にたつと思います。7月18日に発売予定の『Newtonライト』でも「統計のきほん」というテーマが扱われるそうで、楽しみにしています。

 

3、最後に

 上記のやり方をすれば安心、などという保証はどこにもありません。

 ベクトル、数列はきちんとやるべきです。逃げちゃダメです。

 来年どんな問題が出るのか、今年と傾向が一緒か……なんてわかりません。

 試験本番にパニックに陥ることだってあり得ます。

私自身、今年の問題の最後の方の積分計算をミスり、パニクりました。

 もしかしたら、あなたも問題の初っ端でパニくるかもしれません。

 そうなった時のことも考え、『ベクトル、数列はきちんとやるべきです』。

 

 いわば中リスク中リターンの単元です。

 実際そこまで簡単ではないと思います。(勿論公式暗記で簡単に乗り越えられる部分もありますが、応用力は必要です。)しかし、うまくいけば時間短縮が望めます。

確率分布と統計的な推測を選択することを決めた方は、頑張ってください。応援しています。